段階3 住まいの確保

外国籍スタッフの住まい支援の全体像|受入れ前から帰国までの流れと記事まとめ

外国籍スタッフの住まいの支援は、物件を探して契約したら終わり、というものではありません。受入れを決める前の住環境の確認から、入国直後の生活の立ち上げ、暮らしの中で起きるトラブルへの対応、在留期間や契約の更新、そして退職や帰国のときの退去まで、受入れの期間を通して続きます。

このページでは、住まいの支援を6つの時期に分けて、それぞれの時期にやることと、参考になる記事をまとめました。いま担当しているスタッフがどの時期にいるかを確認しながら、必要な記事を読んでみてください。

よくある質問に短く答えたページもあります。すぐに答えを知りたいときは外国籍スタッフの住まい探しでよくある質問|登録支援機関・派遣会社の担当者向けQ&Aをご覧ください。

結論:住まいの支援は「6つの時期」で考えると漏れが少ない

住まいの支援で起きるトラブルの多くは、「その時期に確認しておくべきことを確認していなかった」ことが原因です。時期ごとにやることを整理しておくと、担当者が替わっても、複数のスタッフを同時に受け入れていても、漏れを防ぎやすくなります。

時期 主にやること
1. 受入れを決める前 職場の周りの住環境の確認、住まいの形と費用負担の決定、社宅のルールづくり
2. 内定から在留資格の審査中 本人の希望の聞き取り、物件探しと入居審査、家具・家電の準備
3. 入国・入居の直後 住居地の届出、口座・携帯・ライフライン、部屋の記録、住まいのルールの説明
4. 暮らしが始まってから 定期面談と見回り、騒音や家賃などのトラブル対応、季節や災害への備え
5. 更新や変化があるとき 在留期間と社宅の更新、引っ越しと届出、一時帰国
6. 退職・帰国・次のステップ 住まいの解約と退去、引き継ぎ、家族帯同への住み替え

時期ごとにやることと参考記事

1. 受入れを決める前(入国の3〜6か月前)

受入れの人数や時期を決める段階です。職場の周りで住まいが確保できるか、どの形で住まいを用意するか、費用を誰がどこまで負担するかを、この段階で決めておくと、後の手配がスムーズになります。

2. 内定から在留資格の審査中(入国の1〜3か月前)

在留資格の審査を待つ間が、住まいの手配の本番です。本人の希望を聞き、入国日から逆算して物件を探し、入居の審査を進めます。審査の結果を見てから契約する、という判断も大切です。

3. 入国・入居の直後(最初の2週間)

住居地の届出、銀行口座、携帯電話、ライフラインと、手続きが続く時期です。入居の日には部屋の状態を記録し、住まいのルールを伝えておくと、その後のトラブルを大きく減らせます。

4. 暮らしが始まってから

定期面談や見回り訪問を通じて、本人が言い出しにくい困りごとに早く気づくことが大切です。騒音や家賃の滞納など、住まいのトラブルへの対応もこの時期に必要になります。

5. 更新や変化があるとき

在留期間の更新、社宅の契約の更新、引っ越しや一時帰国など、状況が変わるときは、在留の手続きと住まいの手続きを同時に確認します。届出の漏れにも注意が必要です。

6. 退職・帰国・次のステップ

通算の在留期間の上限、退職や帰国、在留資格の変更など、次のステップに進むときは、住まいの解約や引き継ぎを早めに考えます。家族を呼び寄せる場合は、住み替えも必要になります。

在留の手続きと住まいの手続きは、いつもセットで考える

在留資格の審査、在留期間の更新、引っ越し、帰国。外国籍スタッフの住まいの手続きは、在留の手続きと切り離せません。在留の予定が変わると住まいの予定も変わり、住まいが変わると在留の届出が必要になります。どちらか一方だけを見るのではなく、両方の予定を一つの表で管理しておくと安心です。

国内で採用する場合

すでに日本にいる人を採用する場合は、在留資格の変更と引っ越しの時期の調整が中心になります。審査の結果が出る前に動けること・動けないことを確認しながら進めましょう。

派遣会社の方へ

派遣で外国籍スタッフを受け入れる場合は、寮・社宅の契約名義や、派遣の契約が終わったときの退去、派遣先が変わるときの住み替えなど、派遣ならではの論点があります。

制度の動きを押さえる

2027年4月に始まる育成就労制度や、特定技能の対象分野の拡大、受入れの上限の運用、住宅セーフティネット制度の改正など、住まいの支援にも関わる制度の動きをまとめています。

まとめ

  • 住まいの支援は、受入れを決める前から帰国まで、受入れの期間を通して続く
  • 6つの時期に分けて、やることを整理しておくと漏れが少ない
  • 在留の手続きと住まいの手続きは、いつもセットで考える
  • 国内での採用、派遣での受入れ、制度の変化など、状況に合わせて必要な記事を確認する

このページは、記事の追加にあわせて更新していきます。気になる時期の記事から読んでみてください。

次の段階 4. 入国・生活の立ち上げ

このガイドの運営者

不動産のイブキ(伊吹株式会社)。外国籍スタッフの住まいの手配を全国で行っています。制度は改正されることがあるため、手続きの最終確認は出入国在留管理庁などの公式情報もあわせてご確認ください。