段階1 受入れ決定・準備

介護の外国籍スタッフの住まい|夜勤・早番に通える距離と、昼に眠れる部屋の選び方

介護の現場では、特定技能や技能実習で働く外国籍スタッフが増えています。介護の仕事は、夜勤や早番・遅番などのシフト勤務が中心で、バスや電車が走っていない早朝や深夜に通うこともあります。また、介護施設は住宅地や郊外にあることが多く、近くに借りられる物件が少ない場合もあります。

この記事では、介護分野の外国籍スタッフの住まいを用意するときに、シフト勤務を前提に確認したいポイントを解説します。

結論:「通える時間帯」「夜道の安全」「昼に眠れる部屋」の3つで選ぶ

介護の外国籍スタッフの住まいは、早朝や深夜でも通える距離と手段があるか、夜に歩いたり自転車で通ったりしても安全か、夜勤明けに昼間でも眠れる部屋かの3つを基準に選ぶと、仕事を続けやすくなります。

ルームシェアにする場合は、シフトの近い人どうしを同じ部屋にすることも大切です。

介護の働き方が住まいに与える影響

働き方の特徴 住まいへの影響
夜勤・早番・遅番がある バスや電車がない時間に通うことがある。徒歩や自転車で通える距離が望ましい
施設が住宅地や郊外にある 近くに借りられる物件が少ないことがある。受入れの前に周辺の物件を確認しておく
夜勤明けは昼間に眠る 日中の明るさや音で眠れないと、疲れがたまる
体力を使う仕事 休みの日にしっかり休める環境が、仕事を続けるうえで大切
訪問系のサービスに携わることもある 2025年4月から、一定の要件のもとで外国籍の介護人材も訪問系のサービスに携われるようになった。事業所を拠点に移動するため、事業所との距離や移動の手段も考える

職場の周りに物件があるかの確かめ方は受入れ前に確認したい職場周辺の住環境|物件が少ない地域の見極め方で解説しています。

住まい選びで確認したいこと

項目 確認すること
施設までの距離と手段 徒歩や自転車で通えるか。早朝・深夜に使える交通手段があるか
夜道の安全 通勤の道に街灯があるか、人通りが極端に少なくないか。実際に夜の時間帯に歩いて確かめると安心
部屋の明るさと音 遮光カーテンを付けられるか。大きな道路や線路、店の近くで日中の音が大きくないか
防犯 夜に一人で帰宅することを考え、1階を避ける、オートロックがあるなどの条件も見る
駐輪場 自転車で通う場合、屋根のある駐輪場があるか
冷暖房 昼間に眠るため、夏の暑さ対策としてエアコンがあるか

内見で確認するポイントは外国籍スタッフの社宅の内見|本人の代わりに確認したいポイントと写真の撮り方、住まいの防犯は住まいの防犯と詐欺への注意|鍵・訪問販売・電話、夏と冬の暮らしの注意点は外国籍スタッフの夏と冬の暮らし|熱中症・暖房・結露で解説しています。

夜勤明けの自転車通勤に注意

夜勤明けは疲れがたまり、自転車の運転で事故を起こしやすくなります。通勤の道の危ない場所を一緒に確認し、ライトの点灯や交通ルールを伝えておきましょう。2026年4月からは、自転車の交通違反に反則金を科す制度も始まっています。自転車のルールと防犯登録|青切符の導入で変わったことも参照してください。

ルームシェアにする場合

  • シフトの近い人どうしを同じ部屋にする。夜勤の人と日勤の人が同じ部屋だと、寝る時間と生活の音がぶつかります。
  • 個室を確保する。シフトが違う人どうしでも、寝る部屋が分かれていれば負担は小さくなります。
  • 共用部分の使う時間を決める。夜勤明けの人が眠っている時間帯の、キッチンや洗濯機の使い方を決めておきます。

部屋割りの考え方は国籍の違うスタッフが同じ寮に住むとき|部屋割りの考え方とトラブルを防ぐ工夫、個室とルームシェアの比べ方は社宅は1Kとルームシェア、どちらで用意する?費用と定着で比べる選び方で解説しています。

施設の近くに物件がないとき

施設の近くに借りられる物件が少ない場合は、少し離れた駅の近くに住まいを用意し、施設が送迎する方法もあります。ただし、シフトごとに送迎が必要になるため、送迎の負担と、住まいを近くに用意する費用を比べて考えましょう。送迎のルールの決め方は寮から職場への送迎を用意するとき|送迎のルールと寮の場所の決め方をご覧ください。

介護の外国籍スタッフの住まいのチェックリスト

  • ☐ 早朝・深夜でも通える距離と手段があるか確認した
  • ☐ 通勤の道を夜の時間帯に確認した
  • ☐ 遮光カーテンを用意し、日中の音が大きくないか確認した
  • ☐ 1階を避ける、オートロックなど、防犯の条件を確認した
  • ☐ 自転車で通う場合、駐輪場と通勤の道の安全を確認した
  • ☐ ルームシェアでは、シフトの近い人どうしを同じ部屋にした
  • ☐ 施設の近くに物件が少ない場合、送迎と比べて住まいの場所を決めた

まとめ

  • 介護の仕事はシフト勤務が中心。早朝・深夜でも通える距離と手段を確保する
  • 夜道の安全と、夜に一人で帰宅することを考えた防犯の条件を確認する
  • 夜勤明けに眠れるよう、遮光と音の環境を整える
  • ルームシェアでは、シフトの近い人どうしを同じ部屋にする
  • 施設の近くに物件が少ない場合は、送迎と住まいの場所を比べて考える

住まいに求める条件は、施設の場所や勤務の形によって変わります。施設の勤務の実態に合わせて、住まいを選んでください。

次の段階 2. 在留資格の手続き

このガイドの運営者

不動産のイブキ(伊吹株式会社)。外国籍スタッフの住まいの手配を全国で行っています。制度は改正されることがあるため、手続きの最終確認は出入国在留管理庁などの公式情報もあわせてご確認ください。