段階4 入国・生活の立ち上げ

寮・社宅にインターネットを用意する|回線の選び方、費用の負担、使い方のルール

外国籍スタッフにとって、住まいのインターネットは生活の中心ともいえるものです。母国の家族とのビデオ通話、仕事の連絡、日本語の学習、休日の動画など、毎日の暮らしで使います。来日直後で携帯電話の契約がまだの時期は、住まいのWi-Fiが唯一の連絡手段になることもあります。

この記事では、寮・社宅にインターネットを用意するときの回線の選び方、入居日に間に合わせる段取り、費用の負担、使い方のルールを解説します。

結論:入居日に使えることを優先し、回線の種類と費用の負担を先に決める

寮・社宅のインターネットは、入居したその日から使えることが大切です。光回線は工事が必要で、申込みから使えるまで時間がかかることがあるため、入居日から逆算して手配するか、工事のいらない方法で用意しておきましょう。

また、費用を会社と本人のどちらが負担するか、ルームシェアの場合はどう分けるかを決め、本人に説明しておくことも欠かせません。

回線の種類と選び方

種類 よい点 注意したい点 向いている場合
物件に付いているインターネット 入居した日から使えることが多い。個別の契約がいらない 建物全体で回線を分け合うため、時間帯によって遅くなることがある 1名ずつの社宅、短い期間の入居
光回線 速く安定している。大人数でも使いやすい 工事が必要で、使えるまで時間がかかることがある。建物によっては工事できない 人数の多い寮、長く使う住まい
ホームルーター 工事がいらず、届いたその日に使える 場所や時間帯で速さが変わる。大人数で同時に使うと遅くなることがある 工事が間に合わないとき、少人数の部屋
持ち運べるWi-Fi すぐに使え、外にも持ち出せる 使える通信量に上限があることがある 入居直後のつなぎ

物件を探す段階で、インターネットが付いているか、光回線の工事ができる建物かを確認しておくと、あとで困りません。家具・家電とあわせた準備は家具・家電はどこまで用意する?最低限そろえたい生活用品リスト、携帯電話の契約は携帯電話とネット回線の契約|入国直後に困らないための準備で解説しています。

光回線は、入居日の1か月以上前に申し込むと安心

光回線は、申し込んでから工事の日が決まり、工事が終わってから使えるようになります。引っ越しの多い春などは工事の予約が取りにくく、1か月以上かかることもあります。入居日に間に合わない場合は、ホームルーターや持ち運べるWi-Fiでつないでおき、工事が終わったら切り替えましょう。入居の初日に使えるようにしておくことは入居初日に部屋で説明すること|鍵・設備の使い方と、その夜に困らないための準備でも触れています。

費用の負担の決め方

決め方 内容 注意したい点
会社が負担する 寮の設備として会社が回線を契約し、費用を払う 入居者が替わっても続けられる。契約の名義と管理の担当を決める
寮費に含める インターネットの費用を寮費の中に含めて受け取る 寮費の内訳として、本人に説明しておく
入居者で分ける 回線の費用を人数で割って受け取る 人数が変わったときの計算を決めておく
本人が契約する 本人が自分の名義で契約する 来日直後は契約が難しいことがある。退去のときの解約も本人が行う

特定技能の場合、本人から受け取る費用は、本人が内容を理解して合意していることが求められます。インターネットの費用を受け取るときは、金額と内訳を説明しましょう。費用の考え方は特定技能の受入れにかかる費用の内訳|本人に負担させてはいけない費用、光熱費の分け方は寮・ルームシェアの光熱費の分け方|定額・人数割り・個別メーターの比べ方も参考になります。

違法なダウンロードは、本人が罪に問われることも

インターネット上に違法にアップロードされた音楽や映像、漫画などを、そうと知りながらダウンロードすることは、日本の法律で禁止されています。母国では気軽に使っていたサイトでも、日本では問題になることがあります。会社の名義の回線から違法な行為があると、プロバイダから会社に連絡が来ることもあるため、入居時に「違法なサイトから動画や漫画をダウンロードしない」ことを本人の言語で伝えておきましょう。

使い方のルールを決める

  • パスワードを管理する。Wi-Fiのパスワードを入居者以外に教えないよう伝えます。入居者が替わったら変えると安心です。
  • 夜のビデオ通話の声に気をつける。時差のある家族とのビデオ通話が夜遅くなることがあります。ほかの入居者や近所への声の大きさに配慮してもらいます。
  • 機器を勝手に動かさない。ルーターの電源を抜いたり、設定を変えたりしないよう伝えます。
  • つながらないときの連絡先を決める。回線の不具合のときに、誰に連絡すればよいかを伝えます。

寮の共用部分のルールは寮の共用部分のルールづくり|キッチン・浴室・洗濯機の使い方と当番の決め方、夜の声の苦情を受けたときの対応は住まいの騒音の苦情を受けたとき|聞き取りから改善までで解説しています。

インターネットは、日本語の学習と孤立の防止にも役立つ

住まいでインターネットが使えると、オンラインの日本語講座や学習アプリを、通信量を気にせず使えます。また、家族や友人と気軽に話せることは、慣れない土地での孤立を防ぐことにもつながります。日本語の学習の支援は日本語学習の機会の提供|支援として何をすればよいかをご覧ください。

寮・社宅のインターネットのチェックリスト

  • ☐ 物件にインターネットが付いているか、光回線の工事ができるか確認した
  • ☐ 入居日から使えるよう、回線の手配か、つなぎの方法を用意した
  • ☐ 契約の名義と、費用を誰が負担するかを決めた
  • ☐ 本人から費用を受け取る場合、金額と内訳を説明した
  • ☐ Wi-Fiのパスワードの管理と、入居者が替わったときの変更を決めた
  • ☐ 違法なダウンロードをしないよう、本人の言語で伝えた
  • ☐ 夜のビデオ通話の声への配慮をお願いした
  • ☐ つながらないときの連絡先を伝えた

まとめ

  • 住まいのインターネットは、外国籍スタッフの家族との連絡や日本語の学習に欠かせない
  • 光回線は工事に時間がかかるため、入居日から逆算して手配するか、工事のいらない方法でつなぐ
  • 費用を会社と本人のどちらが負担するかを決め、本人負担の場合は内訳を説明する
  • パスワードの管理、夜の通話の声、違法なダウンロードの禁止などのルールを伝える

回線の種類や料金、工事の期間は、地域や建物、通信会社によって異なります。具体的な条件は、各通信会社や管理会社にご確認ください。

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このガイドの運営者

不動産のイブキ(伊吹株式会社)。外国籍スタッフの住まいの手配を全国で行っています。制度は改正されることがあるため、手続きの最終確認は出入国在留管理庁などの公式情報もあわせてご確認ください。