段階4 入国・生活の立ち上げ

家族と暮らす外国籍スタッフの住まい選び|学区・保育園・広さの考え方

特定技能2号への移行や、技術・人文知識・国際業務での家族の呼び寄せ、永住者や定住者の家族など、子どもと一緒に暮らす外国籍スタッフは増えています。家族で住む住まいを探すときは、部屋の広さだけでなく、子どもが通う学校や保育園の場所も大切な条件になります。

この記事では、家族と暮らす外国籍スタッフの住まい選びで考えたい学区や保育園のこと、入学や入園の手続き、引っ越しの時期の決め方を解説します。家族を呼び寄せるときの住まいの広さと準備は特定技能2号で家族を呼び寄せるとき|住まいの広さと準備でまとめています。

結論:住む場所が通う学校を決める。物件を決める前に学区と保育園を調べる

公立の小中学校は、住所によって通う学校(学区)が決まるのが一般的です。物件を決めてから学校を調べるのではなく、物件を決める前に、通うことになる学校や、近くの保育園の状況を確認することが大切です。

また、保育園の申込みには、勤務先が用意する書類が必要になることがあります。家族の呼び寄せが決まったら、住まいの手配と並行して、入学や入園の準備を受入れ企業とも共有しておきましょう。

家族で住む住まいで考えたいこと

考えること 確認したいこと
学区 その住所で通うことになる小中学校はどこか。通学路は安全か
保育園 近くに保育園があるか。入りやすいか(空きの状況)
日本語の支援 学校や地域に、日本語を学ぶ子どものための支援があるか
通勤 保育園の送り迎えと通勤が両立できる場所か
広さと間取り 家族の人数に合った部屋数と広さか
周りの環境 公園、病院(小児科)、買い物の場所が近くにあるか

同じ市区町村の中でも、学校によって外国籍の子どもの受入れの経験や、日本語を学ぶための支援の体制が違うことがあります。気になる場合は、市区町村の教育委員会に問い合わせてみましょう。職場の周りの住環境の確認は受入れ前に確認したい職場周辺の住環境|物件が少ない地域の見極め方で解説しています。

小中学校への入学・転入

外国籍の子どもは、日本の法律上の就学の義務の対象ではありませんが、希望すれば公立の小中学校に入学・転入できます。公立の小中学校では、日本人の子どもと同じく、授業料や教科書の費用はかかりません。

  1. 住所の届出をする。引っ越したら、市区町村で住所の届出をします。
  2. 入学・転入の手続きをする。市区町村の教育委員会や学校の窓口で手続きをします。必要な書類は市区町村によって違います。
  3. 学校で面談をする。子どもの日本語の力や、母国での学年などを学校と確認します。

学年の途中でも転入できますが、日本の学校の生活に慣れるまでには時間がかかります。学用品や給食費など、授業料以外にかかる費用もあるため、あらかじめ本人に伝えておきましょう。住所の届出は住所が変わったときの届出まとめ|在留カード・住民票・勤務先で解説しています。

保育園の申込み

認可保育園の申込みは、住んでいる市区町村の窓口で行います。地域によっては保育園に空きが少なく、すぐに入れないこともあります。

  • 申込みの時期を確認する。4月から入る場合は、前の年の秋から冬に申込みを受け付ける市区町村が多くあります。年度の途中で入る場合も、毎月の締切りがあります。
  • 勤務先の書類を用意する。保護者が働いていることを示す書類(就労証明書など)を、勤務先が作成する必要があります。受入れ企業に、早めに依頼しておきましょう。
  • 空きの状況を確認する。住む地域によって入りやすさが大きく違います。住まいを決める前に、市区町村に確認しておくと安心です。

子どもに関する手当や手続きも忘れずに

子どもと一緒に住所を移したときは、児童手当の申請や、子どもの健康保険の手続きなど、子どもに関する手続きも必要になります。児童手当は、申請が遅れるとさかのぼって受け取れない場合があるため、引っ越したら早めに市区町村の窓口で確認するよう伝えましょう。病院のかかり方や健康保険は病院のかかり方と健康保険|入国直後に伝えることで解説しています。

引っ越しの時期の決め方

子どもがいる家族の引っ越しは、学校や保育園の区切りに合わせると、子どもへの負担を減らせます。

  • 4月の入学・進級に合わせて引っ越す場合は、1月から3月の物件が動く時期と重なるため、早めに物件を探す
  • 転勤などで学年の途中に引っ越す場合は、転校の手続きの時期を学校と相談する
  • 保育園は、転園先が決まるまで今の園に通えるかを確認する

技術・人文知識・国際業務の社員の転勤と社宅の考え方は技術・人文知識・国際業務の外国籍社員の住まい|転勤と社宅の考え方、永住者・定住者の家族の部屋探しは永住者・定住者の派遣スタッフの部屋探し|入居審査で見られることで解説しています。

子どもの生活音への配慮

子どもがいる家族の住まいでは、足音や声などの生活音が近隣への苦情につながることがあります。1階の部屋や、防音性の高い建物を選ぶ、床にマットを敷くなどの工夫も考えましょう。苦情を受けたときの対応は住まいの騒音の苦情を受けたとき|聞き取りから改善までで解説しています。また、地域の子育ての支援や交流の場につながると、家族の孤立も防げます。外国籍スタッフの孤立を防ぐ|地域の交流の場や相談窓口につなぐも参照してください。

家族と暮らすスタッフの住まい選びのチェックリスト

  • ☐ 物件を決める前に、その住所の学区と通学路を確認した
  • ☐ 近くの保育園と、空きの状況を確認した
  • ☐ 学校や地域の日本語の支援の体制を確認した
  • ☐ 保育園の送り迎えと通勤が両立できるか確認した
  • ☐ 保育園の申込みの時期と、勤務先が用意する書類を確認した
  • ☐ 入学・転入の手続きの窓口と、授業料以外の費用を伝えた
  • ☐ 児童手当など、子どもに関する手続きを伝えた
  • ☐ 学校や保育園の区切りを考えて、引っ越しの時期を決めた

まとめ

  • 公立の小中学校は住所で通う学校が決まる。物件を決める前に学区と保育園を調べる
  • 外国籍の子どもも、希望すれば公立の小中学校に入学・転入でき、授業料はかからない
  • 保育園の申込みには勤務先の書類が必要なことがある。受入れ企業に早めに依頼する
  • 児童手当など、子どもに関する手続きも早めに済ませる
  • 学校や保育園の区切りに合わせて引っ越しの時期を決め、子どもの生活音への配慮も考える

入学や入園の手続き、必要な書類は、市区町村によって異なります。具体的な手続きは、住んでいる市区町村の窓口や教育委員会でご確認ください。

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このガイドの運営者

不動産のイブキ(伊吹株式会社)。外国籍スタッフの住まいの手配を全国で行っています。制度は改正されることがあるため、手続きの最終確認は出入国在留管理庁などの公式情報もあわせてご確認ください。