段階5 就労開始後の支援

外国籍スタッフが原付・バイクに乗りたいと言ったら|免許とナンバーの手続き、保険、寮の駐輪場と通勤のルール

駅やバス停から遠い寮・社宅に住んでいると、外国籍スタッフから「原付やバイクで通勤したい」と相談されることがあります。母国でバイクに乗り慣れている人も多く、通勤の時間を短くでき、生活の行動範囲も広がります。

一方で、日本の免許を持っていないまま乗ってしまったり、保険に入っていないまま事故を起こしたりすると、本人にも会社にも大きな負担になります。この記事では、外国籍スタッフが原付・バイクに乗りたいと言ったときに、支援担当者が確認しておきたいことを解説します。

結論:日本で運転できる免許と、保険への加入を必ず確認し、寮の駐輪場と通勤のルールを決めてから乗ってもらう

まず、日本で運転できる免許を持っているかを確認します。母国の免許だけでは、日本では運転できない場合がほとんどです。

そのうえで、ナンバーの登録と自賠責保険の加入、できれば任意保険の加入を確認し、寮・社宅に止める場所と、通勤に使うときの会社のルールを決めてから乗ってもらいましょう。

乗る前に確認したいこと

確認すること 内容
免許 日本の免許、または日本で運転できる国際運転免許証などを持っているか。乗る車両の種類に合った免許か
ナンバーの登録 原付や小型のバイクは、住んでいる市区町村でナンバー(標識)の交付を受ける。それより大きいバイクは運輸支局などで登録する
自賠責保険 すべての原付・バイクで加入が義務づけられている。加入していないと運転できない
任意保険 自賠責保険で足りない相手への賠償や物の損害に備える。加入を強くすすめる
駐輪場 寮・社宅にバイクを止められる場所があるか、使用料がかかるか

母国の免許だけで乗らせない

母国で長くバイクに乗っていても、日本で運転するには、日本の免許への切り替えや取得などが必要です。免許のないまま運転すると無免許運転となり、本人が処罰されるだけでなく、在留にも影響するおそれがあります。外国の免許からの切り替えは、手続きや審査の内容が見直されることがあるため、最新の条件を運転免許センターで確認しましょう。

寮・社宅の駐輪場の確認

  • バイクを止めてよいか。自転車置き場はあっても、原付やバイクは止められない物件があります。管理会社に確認します。
  • 台数と空き。バイク置き場の台数が限られている場合は、空きがあるかを確認します。
  • 使用料と契約。使用料がかかる場合は、誰が払うか、誰の名義で契約するかを決めます。
  • 止め方のルール。共用の通路や玄関の前に止めない、エンジンをかけたまま話さないなど、建物のルールを伝えます。

社宅を選ぶときに駐輪場を確認するポイントは外国籍スタッフの社宅の内見|本人の代わりに確認したいポイントと写真の撮り方、自転車の止め方や防犯登録は自転車のルールと防犯登録|青切符の導入で変わったことで解説しています。

早朝・深夜のエンジン音に注意

早朝や深夜にバイクのエンジンをかけたり、建物の前で空ぶかししたりすると、近所からの苦情につながりやすくなります。夜勤や早番で出入りする人には、建物の近くでは静かに押して歩くなどの気づかいを伝えておきましょう。苦情を受けたときの対応は住まいの騒音の苦情を受けたとき|聞き取りから改善までをご覧ください。

通勤に使うときの会社のルール

決めること 例
通勤での使用の届出 バイクで通勤する場合は、免許証と保険の写しを会社に出してもらう
通勤の経路 寮から職場までの経路を届け出てもらう
保険の条件 任意保険の加入を、通勤に使う条件にする
天候の悪い日 大雨や雪の日の通勤の方法を決めておく
事故のときの連絡 事故を起こしたり巻き込まれたりしたときの連絡先と手順を決めておく

車で通勤する場合の考え方は外国籍スタッフが車を持つとき|駐車場・車庫証明・保険と帰国時の手続き、車やバイクの通勤が前提の地域での住まい探しは車通勤が前提の地域での住まい探し|地方の受入れで気をつけることで解説しています。

盗難への備えと、引っ越し・帰国のとき

職場まで歩いて通える社宅なら、通勤の心配も減る

原付やバイクは便利ですが、事故や天候の心配がつきまといます。職場まで歩いて通える場所や、自転車で安全に通える場所に社宅を用意できれば、通勤の負担とリスクを減らせます。社宅を選ぶときに、通勤の方法まで含めて考えましょう。

原付・バイクに乗るときのチェックリスト

  • ☐ 日本で運転できる免許を持っていることを、免許証で確認した
  • ☐ ナンバーの登録が済んでいる
  • ☐ 自賠責保険に加入している
  • ☐ 任意保険に加入している(通勤に使う場合は条件にした)
  • ☐ 寮・社宅にバイクを止めてよいか、管理会社に確認した
  • ☐ 駐輪場の使用料と契約の名義を決めた
  • ☐ 通勤の経路と、事故のときの連絡の手順を決めた
  • ☐ 帰国のときの処分の手続きを伝えた

まとめ

  • 原付・バイクに乗るには、日本で運転できる免許が必要。母国の免許だけでは乗れない場合がほとんど
  • ナンバーの登録と自賠責保険の加入は必須。任意保険の加入も強くすすめる
  • 寮・社宅にバイクを止めてよいか、台数や使用料を管理会社に確認する
  • 通勤に使う場合は、免許と保険の写し、経路の届出、事故のときの手順を会社のルールにする
  • 引っ越しや帰国のときの手続きを伝え、寮に置いたまま帰国されないようにする

免許の切り替えやナンバーの登録の手続きは、見直されることがあり、地域によっても異なります。最新の内容は、運転免許センターや市区町村、運輸支局の案内でご確認ください。

次の段階 6. 届出・更新

このガイドの運営者

不動産のイブキ(伊吹株式会社)。外国籍スタッフの住まいの手配を全国で行っています。制度は改正されることがあるため、手続きの最終確認は出入国在留管理庁などの公式情報もあわせてご確認ください。