段階3 住まいの確保

家具付き物件やマンスリーを社宅に使う|普通の賃貸との費用の比べ方と注意点

外国籍スタッフの社宅を用意するとき、普通の賃貸物件を借りて家具や家電をそろえる方法のほかに、はじめから家具・家電が付いている物件や、マンスリーマンションを使う方法があります。家具をそろえる手間がなく、すぐに住み始められるのが利点ですが、月々の費用や契約の形には注意が必要です。

この記事では、家具付きの物件やマンスリーマンションを社宅に使うときの、普通の賃貸との費用の比べ方、受入れの期間ごとの向き不向き、契約や届出の注意点を解説します。入国直後のつなぎの住まいとしての使い方は入国日に住まいが間に合わないとき|一時的な宿泊先の選び方と注意点でまとめています。

結論:住む期間が短いほど家具付き・マンスリー、長いほど普通の賃貸が有利

家具付きの物件やマンスリーマンションは、初期費用と家具・家電の費用がかからない代わりに、月々の費用が高めになるのが一般的です。そのため、住む期間が短いほど有利になり、長くなるほど普通の賃貸に家具をそろえた方が安くなる傾向があります。

受入れの期間の見通しを立てたうえで、合計の費用を比べて選びましょう。

3つの方法の比較

項目 普通の賃貸+家具をそろえる 家具・家電付きの賃貸 マンスリーマンション
初期費用 敷金・礼金・仲介手数料・保証料など 普通の賃貸と同じくらいかかることが多い 少ないことが多い(清掃費などはかかる)
家具・家電 自分でそろえる 付いている 付いている
月々の費用 比較的安い 家具の分だけ少し高め 高め。光熱費込みのこともある
契約の期間 2年が多い 2年が多い 1か月単位などで短い
入居までの時間 審査と家具の手配に時間がかかる 審査の時間がかかる 空きがあれば早い
向いている期間 長く住む 中くらい〜長く住む 短く住む

費用の比べ方の例

次の金額は、考え方を示すための例です。実際の金額は、地域や物件によって大きく変わります。

項目 普通の賃貸+家具 マンスリーマンション
初期費用(例) 約20万円 約3万円(清掃費など)
家具・家電(例) 約15万円 0円
月々の費用(例) 5万円 9万円
6か月住んだ場合の合計 約65万円 約57万円
12か月住んだ場合の合計 約95万円 約111万円

この例では、半年ほどならマンスリーマンションの方が安く、1年を超えると普通の賃貸の方が安くなります。ただし、普通の賃貸は退去のときの原状回復の費用や、短い期間で解約したときの違約金がかかることもあります。退去までの費用も含めて比べましょう。家具・家電をそろえる費用の目安は家具・家電はどこまで用意する?最低限そろえたい生活用品リスト、寮の費用の考え方は派遣会社が外国籍スタッフの寮・社宅を用意するときの費用と注意点で解説しています。

受入れの期間ごとの向き不向き

場面 向いている方法
入国直後の数週間〜数か月のつなぎ マンスリーマンション
数か月だけの派遣や短期の受入れ マンスリーマンション、家具付きの賃貸
受入れの期間が読めない 家具付きの賃貸(解約の条件を確認)
特定技能などで長く働く予定 普通の賃貸に家具をそろえる
急に複数人の住まいが必要 マンスリーでつなぎ、その間に普通の賃貸を探す

受入れの人数が急に増えたときの組み合わせ方は受入れ人数が急に増えるとき|短い期間で複数の住まいを確保する方法、在留期間と契約の期間のずれへの備えは在留期間と社宅の契約期間の合わせ方|2年契約と在留期限のずれへの備えで解説しています。

契約と届出の注意点

  • 契約の形を確認する。マンスリーマンションは、普通の賃貸借契約ではなく、期間の決まった契約や利用の契約になっていることがあります。期間の延長や途中の解約の条件を確認しましょう。
  • 住所の届出ができるか確認する。住所の届出(住民登録)ができるかどうかは、契約の形や運営会社によって違います。在留カードに住所を届け出る必要があるため、契約の前に確認しておきます。住所が変わったときの届出まとめ|在留カード・住民票・勤務先も参照。
  • 外国籍の方の入居を受け入れているか確認する。マンスリーマンションや家具付きの物件でも、外国籍の方の入居に条件があることがあります。
  • 何人まで住めるか確認する。マンスリーマンションは単身向けが多く、ルームシェアができないことがあります。

備え付けの家具・家電の記録を残す

家具・家電付きの物件では、備え付けのものを壊したり汚したりすると、退去のときに費用を請求されることがあります。入居の日に、家具・家電の状態を写真で記録し、付いているものの一覧を作っておきましょう。記録の作り方は入居時の部屋の写真記録とチェックシートの作り方で解説しています。

家具・家電の手配まで含めて任せる方法も

普通の賃貸を借りて家具・家電をそろえる場合でも、物件の手配とあわせて家具・家電やライフラインの手配までまとめて任せられる不動産会社を使えば、手間を減らしながら、長く住むときの費用も抑えられます。

家具付き物件・マンスリーを使うときのチェックリスト

  • ☐ 受入れの期間の見通しを立てた
  • ☐ 普通の賃貸と、住む期間全体の合計費用を比べた
  • ☐ 契約の形と、延長・途中解約の条件を確認した
  • ☐ 住所の届出(住民登録)ができるか確認した
  • ☐ 外国籍の方の入居の条件と、住める人数を確認した
  • ☐ 備え付けの家具・家電の状態を写真で記録した
  • ☐ 長く住むことになった場合の住み替えの時期を考えた

まとめ

  • 家具付き物件やマンスリーは、初期費用と家具の費用がかからない代わりに、月々の費用が高めになる
  • 住む期間が短いほど家具付き・マンスリーが有利で、長くなるほど普通の賃貸に家具をそろえた方が安くなりやすい
  • 受入れの期間の見通しを立て、退去までの合計の費用で比べる
  • 契約の形、住所の届出ができるか、外国籍の方の入居の条件、住める人数を契約の前に確認する
  • 備え付けの家具・家電の状態は、入居の日に写真で記録する

家具付き物件やマンスリーマンションの費用や契約の条件は、運営会社や物件によって異なります。具体的な条件は、契約の前に必ずご確認ください。

次の段階 4. 入国・生活の立ち上げ

このガイドの運営者

不動産のイブキ(伊吹株式会社)。外国籍スタッフの住まいの手配を全国で行っています。制度は改正されることがあるため、手続きの最終確認は出入国在留管理庁などの公式情報もあわせてご確認ください。