段階3 住まいの確保

1月〜3月の繁忙期に社宅を探すとき|物件が埋まりやすい時期の動き方、申込みの準備、入居日の調整

賃貸物件の市場では、1月から3月が一年で最も動きの多い時期です。進学や就職、転勤で引っ越す人が集中するため、条件のよい物件は情報が出てすぐに申込みが入り、数日で埋まってしまうことも珍しくありません。

外国籍スタッフの入国や配属がこの時期に重なると、「物件を見つけたのに、書類の準備をしている間に別の人に決まってしまった」ということが起きやすくなります。この記事では、繁忙期に社宅を探すときの動き方と準備を解説します。

結論:いつもより早く動き、書類と条件の優先順位を先に決めて、見つけたらすぐ申し込める状態にしておく

繁忙期の社宅探しでは、物件探しを始める時期を早めること、申込みに必要な書類を前もってそろえておくこと、譲れない条件と妥協できる条件を決めておくことが大切です。

また、入居日に間に合わない場合に備えて、一時的な住まいの手配も考えておきましょう。

繁忙期とそのほかの時期の違い

項目 繁忙期(1月〜3月ごろ) そのほかの時期
物件の動き 情報が出てすぐに埋まりやすい 比べて選ぶ余裕がある
家賃や初期費用の交渉 応じてもらいにくい 相談に応じてもらえることがある
申込みから入居まで 審査や契約の手続きが混み合い、時間がかかることがある 比較的進めやすい
引っ越し業者 予約が取りにくく、料金も上がりやすい 予約しやすい

月ごとの動きは外国籍スタッフの住まいと届出の年間スケジュール|月ごとにやることと、季節ごとの注意点、入国日から逆算した物件手配の流れは特定技能の住居確保はいつから動く?入国日から逆算した物件手配のスケジュールで解説しています。

早めに動くための準備

  • 入国・配属の見込みを早めに共有する。受入れ企業から、入国の時期と人数の見込みを早めに聞き、不動産会社にも伝えておきます。
  • 条件の優先順位を決める。家賃の上限、職場までの距離、部屋の広さや人数など、譲れない条件と妥協できる条件を決めておきます。
  • 申込みの書類をそろえておく。会社の登記事項証明書や決算書など法人の書類、入居予定者の在留カードや在留資格認定証明書の写しなどを、すぐ出せるようにしておきます。
  • 決める人と決め方を決めておく。物件が見つかったときに、誰の判断で申し込むかを受入れ企業と決めておきます。判断に時間がかかると、その間に埋まってしまいます。

入居審査で必要な書類は外国籍の方の入居審査で必要な書類と、審査に通りやすくする準備、不動産会社に依頼するときに伝えたいことは住まいの手配を不動産会社に任せるとき|登録支援機関・派遣会社が確認したいことをご覧ください。

入国前で書類がそろわない場合

入国前の外国籍スタッフは、在留カードをまだ持っていません。在留資格認定証明書の写しや、雇用契約書の写しなどで審査を受けられるかを、不動産会社に前もって確認しておきましょう。会社の名義で借りる場合は、入居者が決まる前に申し込めることもあります。

内見できないときの確認

  • 写真や動画を送ってもらう。部屋の中だけでなく、建物の外観や共用部、周りの道も撮ってもらいます。
  • オンラインで内見する。不動産会社の担当者にビデオ通話で部屋を案内してもらう方法もあります。
  • 地図で周りを確認する。職場や駅、スーパーまでの道を、地図や航空写真で確認します。
  • 確認したい点をあらかじめ伝える。日当たり、においや湿気、近くの騒音など、写真では分かりにくい点を聞いておきます。

内見で確認したいポイントは外国籍スタッフの社宅の内見|本人の代わりに確認したいポイントと写真の撮り方で解説しています。

急いで決めても、見積もりの確認は省かない

繁忙期は早く決めることが大切ですが、初期費用の内訳を確認しないまま契約すると、不要な費用を払うことになりかねません。申込みのときに見積もりを出してもらい、内訳を確認しましょう。社宅の見積もりの見方|初期費用の内訳と、外せる費用・交渉できる費用もご覧ください。

入居日がずれたときの対応

状況 対応の例
入国日に物件の入居が間に合わない マンスリーマンションやホテルなど、一時的な住まいを手配する
契約の手続きが遅れている 不動産会社に、入居の日を早められないか相談する
一度に多くの人が入国する 複数の物件に分けて手配する、入国の時期をずらせないか受入れ企業と相談する

一時的な住まいの選び方は入国日に住まいが間に合わないとき|一時的な宿泊先の選び方と注意点、受入れ人数が急に増えるときは受入れ人数が急に増えるとき|短い期間で複数の住まいを確保する方法で解説しています。

繁忙期を避けられるなら、時期をずらすのも一つの方法

入国や配属の時期を調整できる場合は、繁忙期を避けるだけで、物件の選択肢が増え、初期費用の相談もしやすくなります。毎年同じ時期に受け入れている会社は、前の年の秋ごろから物件を探し始めたり、寮として使える物件を持ち続けたりするなど、繁忙期の前に住まいを確保しておく方法も考えましょう。

繁忙期の社宅探しのチェックリスト

  • ☐ 入国・配属の時期と人数の見込みを、受入れ企業から早めに聞いた
  • ☐ 不動産会社に、見込みの時期と条件を早めに伝えた
  • ☐ 譲れない条件と妥協できる条件を決めた
  • ☐ 法人の書類と入居予定者の書類の写しをそろえた
  • ☐ 申し込むかどうかを決める人と決め方を決めた
  • ☐ 内見できない場合の確認方法を決めた
  • ☐ 申込みのときに見積もりの内訳を確認した
  • ☐ 入居日に間に合わない場合の一時的な住まいを考えた

まとめ

  • 1月から3月は賃貸の繁忙期で、条件のよい物件はすぐに埋まりやすい
  • 入国・配属の見込みを早めに共有し、いつもより早く物件探しを始める
  • 条件の優先順位、申込みの書類、決める人を前もって決めておく
  • 内見できない場合は、写真・動画やオンラインで確認し、見積もりの確認は省かない
  • 入居日に間に合わない場合に備え、一時的な住まいも考えておく

繁忙期の時期や物件の動きは、地域によって異なります。具体的な状況は、物件を探す地域の不動産会社にご確認ください。

次の段階 4. 入国・生活の立ち上げ

このガイドの運営者

不動産のイブキ(伊吹株式会社)。外国籍スタッフの住まいの手配を全国で行っています。制度は改正されることがあるため、手続きの最終確認は出入国在留管理庁などの公式情報もあわせてご確認ください。