段階2 在留資格の手続き

ドライバーとして働く外国籍スタッフの住まい|免許取得のための特定活動の期間と、営業所に通える社宅選び

特定技能の自動車運送業分野では、トラック、タクシー、バスの運転者として外国籍スタッフを受け入れられます。運転の仕事をするには日本の運転免許が必要なため、入国してすぐには運転者として働けず、まずは免許を取るための「特定活動」という在留資格で在留することがあります。

この記事では、免許を取るための特定活動の期間と、その間の住まい、運転者として働き始めてからの勤務に合わせた社宅の選び方を解説します。分野の追加の経緯は特定技能の対象分野の拡大|新しく加わった分野と受入れの準備で解説しています。

結論:教習所と営業所の両方に通える場所を選び、勤務明けに休める部屋にする

免許を取る期間は教習所に、運転者として働き始めてからは営業所に通います。住まいは、両方に通いやすい場所を選ぶと、途中で引っ越さずに済みます。

運転者の仕事は、早朝の出庫や深夜の帰庫、タクシーの隔日勤務、トラックの長距離の運行など、勤務の時間が不規則になりがちです。勤務明けに昼間でも休める静かな部屋を用意することが、安全な運転にもつながります。

免許を取るための特定活動

項目 内容
対象 トラック、タクシー、バスの運転者として特定技能1号に移るために、日本の運転免許の取得などを目指す人
在留期間 トラックは最長6か月、タクシー・バスは最長1年。いずれも更新はできない
できること 運転免許の取得のための教習所への通所など。タクシー・バスは新任の運転者の研修も受ける。車両の清掃などの関連する業務
そのあと 免許の取得(タクシー・バスは研修の修了も)が済んだら、速やかに特定技能1号への変更を申請する
通算の期間 この特定活動で在留した期間は、特定技能1号の通算の在留期間には含まれない

特定技能に移る前の特定活動の期間の住まいは、ほかの分野の例として特定技能1号への移行準備の「特定活動」|4か月の間の住まいと手続きでも解説しています。

更新できない期間なので、免許が取れなかったときの備えも

免許を取るための特定活動は更新ができません。期間の中で免許が取れなかった場合は、運転者として特定技能に移ることができず、帰国などを考えなければならないこともあります。住まいの契約期間は、この見通しも踏まえて決めましょう。在留の期限と契約の期間の合わせ方は在留期間と社宅の契約期間の合わせ方|2年契約と在留期限のずれへの備え、在留の手続きがうまくいかなかったときの住まいの整理は在留資格の変更・更新が不許可になったとき|住まいと今後の選択肢をご覧ください。

運転者の働き方が住まいに与える影響

働き方の特徴 住まいへの影響
免許を取る期間がある 教習所に通いやすい場所が望ましい。教習所と営業所が離れている場合は、両方への行き方を確認する
早朝の出庫・深夜の帰庫 公共交通がない時間帯に営業所へ通うことがある
タクシーの隔日勤務 長い勤務のあとの「明け」の日に、昼間に眠る
トラックの長距離の運行 数日間家を空けることがある。郵便や冷蔵庫の中身、戸締まりの管理が必要
勤務の間の休息が大切 勤務と勤務の間に十分な休息をとることが求められる仕事。休める環境が安全な運転につながる
営業所が郊外にある 近くに物件が少ないことがある

住まい選びで確認したいこと

  • 営業所までの通い方。早朝・深夜でも、徒歩や自転車で通える距離かを確認します。
  • 昼間に眠れる環境。遮光カーテンを用意し、大きな道路の近くなど日中の音が大きい場所は避けます。
  • 相部屋の組み合わせ。ルームシェアにする場合は、勤務の時間が近い人どうしにするか、個室にします。国籍の違うスタッフが同じ寮に住むとき|部屋割りの考え方とトラブルを防ぐ工夫も参照。
  • 長く家を空けるときの管理。長距離の運行が多い場合は、郵便の確認や戸締まりのルールを決めておきます。

夜勤のある仕事の住まい選びの考え方は介護の外国籍スタッフの住まい|夜勤・早番に通える距離と、昼に眠れる部屋の選び方も参考になります。営業所が郊外にある場合は車通勤が前提の地域での住まい探し|地方の受入れで気をつけることもご覧ください。

仕事で運転することと、自分の車を持つことは別

運転者として働くようになっても、通勤のために自分の車を持つ必要があるとは限りません。自分の車を持つ場合は、駐車場や保険、帰国のときの手続きなど、別の準備が必要になります。外国籍スタッフが車を持つとき|駐車場・車庫証明・保険と帰国時の手続きも参照してください。

ドライバーの外国籍スタッフの住まいのチェックリスト

  • ☐ 免許を取る特定活動の在留期間(トラック6か月、タクシー・バス1年)を確認した
  • ☐ 教習所と営業所の両方への通い方を確認した
  • ☐ 免許が取れなかった場合を考えて、住まいの契約期間を決めた
  • ☐ 早朝・深夜でも営業所に通える距離にした
  • ☐ 遮光カーテンなど、昼間に眠れる環境を整えた
  • ☐ ルームシェアの場合、勤務の時間が近い人どうしにした
  • ☐ 長く家を空けるときの郵便や戸締まりのルールを決めた

まとめ

  • 自動車運送業では、まず免許を取るための特定活動で在留することがある。トラックは最長6か月、タクシー・バスは最長1年で更新できない
  • 住まいは、教習所と営業所の両方に通いやすい場所を選ぶ
  • 免許が取れなかった場合も考えて、住まいの契約期間を決める
  • 早朝・深夜の勤務や隔日勤務に合わせ、勤務明けに休める部屋にする
  • 長距離の運行で家を空けるときの管理のルールを決めておく

在留資格の要件や手続きは変わることがあります。最新の情報は、出入国在留管理庁や国土交通省の案内でご確認ください。

次の段階 3. 住まいの確保

このガイドの運営者

不動産のイブキ(伊吹株式会社)。外国籍スタッフの住まいの手配を全国で行っています。制度は改正されることがあるため、手続きの最終確認は出入国在留管理庁などの公式情報もあわせてご確認ください。