段階4 入国・生活の立ち上げ

電気・ガス・水道の開始手続き|入居前に済ませておくこと

入国した日の夜、部屋に着いたら電気がつかない、お湯が出ない。外国籍スタッフの入居でよくある失敗が、電気・ガス・水道の開始手続きの漏れです。特にガスは開栓に立ち会いが必要で、予約が数日先になることもあり、入居日の直前に気づいても間に合いません。

この記事では、入居前に済ませておきたい電気・ガス・水道の開始手続きと、契約の名義や支払い方法の決め方、入居時に本人に伝えることを解説します。

結論:入居日の1週間前までに3つとも連絡し、ガスの立ち会いを予約する

電気・ガス・水道の開始手続きは、入居日の1週間前までに済ませておくのが目安です。電気と水道は連絡だけで使い始められることが多い一方、ガスは開栓の立ち会いが必要なため、入居日に合わせて日時を予約しておきます。

あわせて、それぞれの契約を会社の名義にするか本人の名義にするか、料金をどう払うかも、入居前に決めておきましょう。

電気・ガス・水道の開始手続きの違い

電気 ガス 水道
申込み先 電力会社(物件の地域で選べる) 物件で決まっているガス会社(都市ガスかプロパンガス) 市区町村の水道局(物件によっては管理会社)
申込み方法 インターネットか電話 インターネットか電話 インターネットか電話
立ち会い 不要なことが多い 必要(開栓と安全の確認) 不要なことが多い
連絡の目安 入居の数日〜1週間前 入居の1週間以上前。春の引っ越しシーズンは早めに 入居の数日〜1週間前

ガスには、都市ガスとプロパンガス(LPガス)の2種類があり、物件によってどちらかが決まっています。プロパンガスは都市ガスより料金が高くなる傾向があるため、物件を選ぶ段階で確認し、本人にも光熱費の目安として伝えておきましょう。ガスの種類によって使えるコンロも違います。用意する家電は家具・家電はどこまで用意する?最低限そろえたい生活用品リストで解説しています。

ガスの立ち会いの予約は早めに

ガスの開栓は、係員が部屋に入って安全を確認するため、立ち会いが必要です。2月〜4月の引っ越しシーズンは予約が混み合い、希望の日に取れないことがあります。入居日が決まったら、まずガスの予約から済ませましょう。立ち会いは本人の入国前でもできるため、入居日の前に支援担当者が立ち会っておくと、入国当日からお湯が使えます。

契約の名義と支払い方法を決める

名義

借上げ社宅の場合は、会社の名義で契約する方法と、本人の名義で契約する方法があります。会社の名義なら、入国前に手続きを済ませやすく、本人が退去したあとの手続きも会社で進められます。本人の名義なら、使った分を本人が直接払う形になり、光熱費の精算の手間が省けます。本人契約の住まいでは、本人の名義が基本です。

支払い方法

料金の支払い方法には、口座振替、クレジットカード、払込票(コンビニなどで支払う)があります。入国直後の本人は銀行口座やクレジットカードを持っていないため、最初は払込票で払う、会社がいったん立て替えて給与から差し引く、といった方法を決めておく必要があります。給与から差し引く場合は、労使協定が必要です。口座の開設については銀行口座が作れないときの対処法|断られやすい理由と準備で解説しています。

ルームシェアの場合

複数名で住む場合は、光熱費をどう分けるかも決めておきます。人数で均等に割るのが一般的ですが、一人だけ在宅の時間が長いなど事情がある場合は、本人たちと話し合って決めましょう。ルームシェアの注意点は複数名を同時に受け入れるときの住まい|ルームシェアの広さと契約の注意点でまとめています。

入居前の準備チェックリスト

  • ☐ ガスの種類(都市ガスかプロパンガス)と、ガス会社を確認した
  • ☐ 電気・ガス・水道の契約の名義を決めた
  • ☐ 電気の使用開始を申し込んだ
  • ☐ ガスの開栓の立ち会いを予約した(誰が立ち会うかも決めた)
  • ☐ 水道の使用開始を申し込んだ
  • ☐ 最初の料金の支払い方法を決めた
  • ☐ インターネット回線が必要なら手配した(工事が必要な回線は数週間かかることがある)
  • ☐ 入居日の前に、電気・お湯・水が使えるか確認した

インターネットの回線工事が入居に間に合わない場合は、工事のいらないホームルーターやモバイルWi-Fiでつなぐ方法もあります。家族との連絡に欠かせないので、入居日から使えるようにしておくと本人も安心です。

入居のときに本人に伝えること

  • ブレーカーの場所と戻し方。電気を使いすぎて止まったときに、自分で戻せるようにします。
  • ガスの元栓と給湯器の使い方。お湯の温度の設定や、追いだき機能などの使い方を実際に見せます。
  • ガス漏れや停電のときの連絡先。ガスの臭いがしたら窓を開け、火を使わずにガス会社へ連絡することを伝えます。
  • 料金の目安。夏と冬は冷暖房で料金が高くなることを伝えます。
  • 検針票や請求書の見方。届いた書類が何か分からず捨ててしまうことがあるため、見本を見せておきます。

入国直後の手続き全体の流れは、入国直後の生活立ち上げチェックリスト|住居地の届出・口座・携帯の順番で解説しています。

退去のときも忘れずに

退去のときは、電気・ガス・水道の停止を連絡し、最後の料金を精算します。本人の名義で契約している場合、帰国してしまうと最後の料金の支払いが難しくなるため、帰国前に精算の方法を決めておきましょう。退去と帰国の段取りは退職・帰国が決まったら|届出と住まいの退去の段取りで解説しています。

まとめ

  • 電気・ガス・水道の開始手続きは、入居日の1週間前までに済ませる
  • ガスは開栓の立ち会いが必要。入居日が決まったら最初に予約する
  • 契約の名義を会社にするか本人にするか、料金の支払い方法を入居前に決める
  • 入国直後は口座がないため、最初の料金は払込票や会社の立て替えで払う方法を決めておく
  • ブレーカー、ガスの元栓、給湯器の使い方、ガス漏れのときの連絡先を入居時に伝える

開始の手続きや立ち会いの要否は、電力会社やガス会社、自治体によって異なります。申し込む前に、各社や水道局の案内をご確認ください。

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このガイドの運営者

不動産のイブキ(伊吹株式会社)。外国籍スタッフの住まいの手配を全国で行っています。制度は改正されることがあるため、手続きの最終確認は出入国在留管理庁などの公式情報もあわせてご確認ください。