入国した日の夜、部屋に着いたら電気がつかない、お湯が出ない。外国籍スタッフの入居でよくある失敗が、電気・ガス・水道の開始手続きの漏れです。特にガスは開栓に立ち会いが必要で、予約が数日先になることもあり、入居日の直前に気づいても間に合いません。
この記事では、入居前に済ませておきたい電気・ガス・水道の開始手続きと、契約の名義や支払い方法の決め方、入居時に本人に伝えることを解説します。
結論:入居日の1週間前までに3つとも連絡し、ガスの立ち会いを予約する
電気・ガス・水道の開始手続きは、入居日の1週間前までに済ませておくのが目安です。電気と水道は連絡だけで使い始められることが多い一方、ガスは開栓の立ち会いが必要なため、入居日に合わせて日時を予約しておきます。
あわせて、それぞれの契約を会社の名義にするか本人の名義にするか、料金をどう払うかも、入居前に決めておきましょう。
電気・ガス・水道の開始手続きの違い
| 電気 | ガス | 水道 | |
|---|---|---|---|
| 申込み先 | 電力会社(物件の地域で選べる) | 物件で決まっているガス会社(都市ガスかプロパンガス) | 市区町村の水道局(物件によっては管理会社) |
| 申込み方法 | インターネットか電話 | インターネットか電話 | インターネットか電話 |
| 立ち会い | 不要なことが多い | 必要(開栓と安全の確認) | 不要なことが多い |
| 連絡の目安 | 入居の数日〜1週間前 | 入居の1週間以上前。春の引っ越しシーズンは早めに | 入居の数日〜1週間前 |
ガスには、都市ガスとプロパンガス(LPガス)の2種類があり、物件によってどちらかが決まっています。プロパンガスは都市ガスより料金が高くなる傾向があるため、物件を選ぶ段階で確認し、本人にも光熱費の目安として伝えておきましょう。ガスの種類によって使えるコンロも違います。用意する家電は家具・家電はどこまで用意する?最低限そろえたい生活用品リストで解説しています。
ガスの立ち会いの予約は早めに
ガスの開栓は、係員が部屋に入って安全を確認するため、立ち会いが必要です。2月〜4月の引っ越しシーズンは予約が混み合い、希望の日に取れないことがあります。入居日が決まったら、まずガスの予約から済ませましょう。立ち会いは本人の入国前でもできるため、入居日の前に支援担当者が立ち会っておくと、入国当日からお湯が使えます。
契約の名義と支払い方法を決める
名義
借上げ社宅の場合は、会社の名義で契約する方法と、本人の名義で契約する方法があります。会社の名義なら、入国前に手続きを済ませやすく、本人が退去したあとの手続きも会社で進められます。本人の名義なら、使った分を本人が直接払う形になり、光熱費の精算の手間が省けます。本人契約の住まいでは、本人の名義が基本です。
支払い方法
料金の支払い方法には、口座振替、クレジットカード、払込票(コンビニなどで支払う)があります。入国直後の本人は銀行口座やクレジットカードを持っていないため、最初は払込票で払う、会社がいったん立て替えて給与から差し引く、といった方法を決めておく必要があります。給与から差し引く場合は、労使協定が必要です。口座の開設については銀行口座が作れないときの対処法|断られやすい理由と準備で解説しています。
ルームシェアの場合
複数名で住む場合は、光熱費をどう分けるかも決めておきます。人数で均等に割るのが一般的ですが、一人だけ在宅の時間が長いなど事情がある場合は、本人たちと話し合って決めましょう。ルームシェアの注意点は複数名を同時に受け入れるときの住まい|ルームシェアの広さと契約の注意点でまとめています。
入居前の準備チェックリスト
- ☐ ガスの種類(都市ガスかプロパンガス)と、ガス会社を確認した
- ☐ 電気・ガス・水道の契約の名義を決めた
- ☐ 電気の使用開始を申し込んだ
- ☐ ガスの開栓の立ち会いを予約した(誰が立ち会うかも決めた)
- ☐ 水道の使用開始を申し込んだ
- ☐ 最初の料金の支払い方法を決めた
- ☐ インターネット回線が必要なら手配した(工事が必要な回線は数週間かかることがある)
- ☐ 入居日の前に、電気・お湯・水が使えるか確認した
インターネットの回線工事が入居に間に合わない場合は、工事のいらないホームルーターやモバイルWi-Fiでつなぐ方法もあります。家族との連絡に欠かせないので、入居日から使えるようにしておくと本人も安心です。
入居のときに本人に伝えること
- ブレーカーの場所と戻し方。電気を使いすぎて止まったときに、自分で戻せるようにします。
- ガスの元栓と給湯器の使い方。お湯の温度の設定や、追いだき機能などの使い方を実際に見せます。
- ガス漏れや停電のときの連絡先。ガスの臭いがしたら窓を開け、火を使わずにガス会社へ連絡することを伝えます。
- 料金の目安。夏と冬は冷暖房で料金が高くなることを伝えます。
- 検針票や請求書の見方。届いた書類が何か分からず捨ててしまうことがあるため、見本を見せておきます。
入国直後の手続き全体の流れは、入国直後の生活立ち上げチェックリスト|住居地の届出・口座・携帯の順番で解説しています。
退去のときも忘れずに
退去のときは、電気・ガス・水道の停止を連絡し、最後の料金を精算します。本人の名義で契約している場合、帰国してしまうと最後の料金の支払いが難しくなるため、帰国前に精算の方法を決めておきましょう。退去と帰国の段取りは退職・帰国が決まったら|届出と住まいの退去の段取りで解説しています。
まとめ
- 電気・ガス・水道の開始手続きは、入居日の1週間前までに済ませる
- ガスは開栓の立ち会いが必要。入居日が決まったら最初に予約する
- 契約の名義を会社にするか本人にするか、料金の支払い方法を入居前に決める
- 入国直後は口座がないため、最初の料金は払込票や会社の立て替えで払う方法を決めておく
- ブレーカー、ガスの元栓、給湯器の使い方、ガス漏れのときの連絡先を入居時に伝える
開始の手続きや立ち会いの要否は、電力会社やガス会社、自治体によって異なります。申し込む前に、各社や水道局の案内をご確認ください。