寮・社宅の住まいのトラブルは、会社が開いている平日の昼間に起きるとは限りません。夜遅くに仕事から帰ったら鍵をなくしていて部屋に入れない、休日に水漏れが止まらない、真冬の夜に停電した、といった連絡が、担当者の携帯電話に入ることがあります。
夜間や休日に誰に連絡すればよいかが決まっていないと、入居者は困ったまま一晩を過ごしたり、自分で業者を呼んで高額な費用を請求されたりします。この記事では、夜間・休日の住まいのトラブルへの対応と、会社の連絡体制のつくり方を解説します。
結論:トラブルごとの連絡先を決めて入居者に渡し、会社の当番と連絡の順番を決めておく
夜間・休日のトラブルに備えるには、トラブルの種類ごとに、まずどこに連絡するかを決め、本人の言語の緊急連絡カードにして入居者に渡しておくことが基本です。
会社の側では、管理会社の夜間窓口を確認したうえで、担当者の当番と、つながらないときの連絡の順番を決めておきましょう。
トラブルごとの連絡先と対応
| トラブル | まず連絡するところ | 入居者にしてもらうこと |
|---|---|---|
| 火事・けが・急な病気 | 119番 | 身の安全を最優先にし、あとで担当者に連絡する |
| 不審者・事件 | 110番 | 部屋の鍵を閉め、あとで担当者に連絡する |
| ガスのにおい | ガス会社の緊急窓口 | 火を使わず、窓を開け、換気扇やスイッチに触れない |
| 水漏れ | 管理会社の夜間窓口、または担当者 | 水道の元栓を閉め、下の階に水が漏れていないか確認する |
| 停電 | まず部屋のブレーカーを確認。建物全体なら電力会社や管理会社 | ブレーカーが落ちていないかを確認する |
| 鍵をなくした・閉め出された | 担当者(合鍵の管理者)、または管理会社 | 自分で鍵の業者を呼ぶ前に、担当者に連絡する |
| エアコンや給湯器の故障 | 管理会社、または担当者 | 真夏や真冬は、体調に気をつけ、必要なら一時的な避難先を相談する |
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自分で業者を呼ぶ前に、必ず連絡を
インターネットで見つけた鍵や水まわりの業者を夜間に呼ぶと、高額な費用を請求されることがあります。また、管理会社の指定の業者以外が鍵を開けたり修理したりすると、あとで費用の負担や修理のやり直しで揉めることがあります。命に関わる場合を除き、自分で業者を呼ぶ前に担当者か管理会社に連絡するよう、入居のときに伝えておきましょう。
鍵の閉め出しへの備え
- 合鍵の保管場所と持ち出せる人を決める。夜間に合鍵を届けられる人がいるかを確認します。
- 管理会社の対応を確認する。管理会社や保証会社によっては、夜間の鍵開けの窓口を用意していることがあります。費用の有無も確認します。
- 本人の確認の方法を決める。鍵を開けるときは、部屋の入居者本人であることを確かめます。
- 費用の負担を決めておく。本人の不注意で鍵をなくした場合の鍵開けや交換の費用を、本人が負担するのか、寮規程で決めておきます。
鍵の管理は社宅の鍵の管理|合鍵・紛失・入居者が替わるときの交換で詳しく解説しています。
会社の連絡体制のつくり方
| 決めること | 例 |
|---|---|
| 夜間・休日の窓口 | 担当者の当番を週ごとに決める。会社の代表の携帯電話を当番が持つ |
| つながらないときの順番 | 当番の担当者、上司、支援機関の責任者の順に連絡する |
| 管理会社の夜間窓口 | 物件ごとに、管理会社の夜間・休日の連絡先を一覧にしておく |
| 通訳 | 夜間に言葉が通じない場合に使える通訳アプリや、通訳ができる人を決めておく |
| 翌営業日の引き継ぎ | 夜間に受けた連絡と対応を記録し、翌日に担当者に引き継ぐ |
関係者の役割分担は住まいの担当と役割分担を決める|受入れ企業・支援機関・不動産会社の情報共有、夜間の対応も含めて社宅の管理を外部に任せる方法は社宅の管理を外部に任せるとき|自社管理との比べ方、任せられる業務と、社宅台帳で押さえたいことをご覧ください。
入居者に「緊急連絡カード」を渡しておく
119番・110番、管理会社の夜間窓口、担当者の当番の電話番号、部屋の住所を、本人の言語で一枚にまとめたカードを作り、入居のときに渡しましょう。冷蔵庫や玄関の内側に貼っておいてもらうと、いざというときにすぐ見られます。119番に電話したときに住所を伝えられるよう、住所の読み方も書いておくと安心です。
担当者の負担を減らす工夫
- 緊急かどうかの目安を伝える。「翌朝まで待てること」と「すぐ連絡してほしいこと」の例を入居者に伝え、急ぎでない相談は翌営業日にしてもらいます。
- 当番を交代制にする。一人の担当者に夜間の連絡が集中しないよう、当番を交代で受け持ちます。
- 夜間の対応の手当を決める。夜間・休日の対応に手当を出すなど、担当者が無理なく続けられる仕組みにします。
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夜間の相談の窓口があることも、入居者の安心につながる
慣れない日本で、夜中に困ったことが起きたときに連絡できる先があることは、外国籍スタッフにとって大きな安心になります。住まい以外の困りごとの相談先も、住まいの困りごとの相談先|内容別の窓口と、支援担当者が外部につなぐときのコツを参考に、まとめて伝えておきましょう。
夜間・休日の住まいのトラブルへの備えのチェックリスト
- ☐ トラブルの種類ごとに、まず連絡するところを決めた
- ☐ 本人の言語の緊急連絡カードを作り、入居者に渡した
- ☐ 物件ごとに、管理会社の夜間・休日の連絡先を一覧にした
- ☐ 担当者の当番と、つながらないときの連絡の順番を決めた
- ☐ 夜間に合鍵を届けられる人と、鍵開けの費用の負担を決めた
- ☐ 自分で業者を呼ぶ前に連絡するよう、入居者に伝えた
- ☐ 夜間に受けた連絡を記録し、翌日に引き継ぐ仕組みにした
- ☐ 緊急かどうかの目安を入居者に伝えた
まとめ
- 住まいのトラブルは夜間や休日にも起きる。連絡先が決まっていないと、入居者が困ったり高額な業者を呼んだりする
- トラブルの種類ごとに、まず連絡するところを決め、本人の言語の緊急連絡カードにして渡す
- 命に関わる場合を除き、自分で業者を呼ぶ前に担当者か管理会社に連絡してもらう
- 管理会社の夜間窓口を確認し、担当者の当番と連絡の順番を決める
- 緊急かどうかの目安を伝え、当番の交代制などで担当者の負担を減らす
管理会社の夜間・休日の対応の内容や費用は、物件によって異なります。具体的な内容は、契約のときに管理会社にご確認ください。