段階4 入国・生活の立ち上げ

入国直後の生活立ち上げチェックリスト|住居地の届出・口座・携帯の順番

外国人材が入国してからの2週間は、届出や契約が次々に続きます。手続きの順番を間違えると「住所がないので口座が作れない」「口座がないので携帯が契約できない」と足止めが連鎖し、本人も支援担当者も何度も窓口に足を運ぶことになります。

この記事では、入国当日から2週間でやることを順番どおりのチェックリストにまとめ、それぞれの手続きでつまずきやすい点を解説します。

結論:すべての起点は「住所」

入国後の手続きは、住まい → 住居地の届出 → 銀行口座 → 携帯電話の順に進めるのが基本です。

銀行口座の開設には住所が記載された在留カードが必要になることが多く、携帯電話の契約では支払い方法として口座やクレジットカードを求められます。つまり、住所が決まらないと口座が作れず、口座がないと携帯の契約も進めにくくなります。入国時点で住まいが決まっているかどうかが、その後の生活立ち上げ全体のスピードを左右します。

入国当日から2週間の全体像

時期 やること 場所
入国当日 在留カードの受け取り、空港出迎え、住まいへの移動、鍵と設備の確認 空港、住まい
1〜3日目 住居地の届出、当面の連絡手段の確保 市区町村の窓口
3〜7日目 銀行口座の開設、携帯電話の契約 銀行、携帯ショップ
1〜2週間 生活オリエンテーション、給与振込口座の登録、相談窓口の案内 受入れ企業、住まい周辺

生活オリエンテーションは手続きと並行して進めても構いません。ゴミの出し方など、入居した日から必要になる内容は先に伝えておきましょう。

チェックリスト

入国当日

  • ☐ 在留カードを受け取ったか確認する
  • ☐ 空港で出迎え、住まいまで同行する
  • ☐ 鍵を渡し、電気・水道・ガスが使えるか一緒に確認する
  • ☐ 最低限の生活用品(寝具、照明、食料)がそろっているか確認する
  • ☐ 緊急時の連絡先を伝える

新千歳・成田・羽田・中部・関西・広島・福岡などの主な空港では、入国審査の際に在留カードが交付されます。それ以外の空港から入国した場合は、パスポートに後日交付の表示がされ、住居地の届出をした後に在留カードが郵送されます。この場合は口座開設などが在留カードの到着を待つことになるため、入国する空港も事前に確認しておきましょう。

1〜3日目:住居地の届出

  • ☐ 在留カードとパスポートを持って、住まいのある市区町村の窓口へ同行する
  • ☐ 住居地の届出をし、在留カードの裏面に住所を記載してもらう
  • ☐ 住民票の写しを1〜2通取得しておく(口座開設などで求められることがある)
  • ☐ マイナンバーの通知が届くことを本人に伝えておく

住居地の届出は、住居地を定めてから14日以内に行う必要があります。期限内であっても、届出が済むまで口座開設などが進まないため、入国後できるだけ早く済ませるのがおすすめです。窓口は月曜日や月末・月初に混みやすいので、時間に余裕をもって行きましょう。

一時的な宿泊先では届出が難しい

ホテルなどの一時的な宿泊先は、住居地として届け出られないことが多いです。入国時に住まいが決まっていないと、住居地の届出ができず、その後の手続きがすべて止まってしまいます。

1〜3日目:当面の連絡手段

  • ☐ 携帯電話を契約するまでの連絡手段を決める(住まいのWi-Fi、一時的なSIMなど)
  • ☐ 支援担当者と本人の連絡方法を確認する

携帯電話の契約は口座開設の後になることが多く、入国から数日は連絡が取りにくくなりがちです。住まいにインターネット環境を用意しておく、一時的に使えるSIMを渡しておくなど、契約までの連絡手段を確保しておくと安心です。

3〜7日目:銀行口座の開設

  • ☐ 住所が記載された在留カードを持参する
  • ☐ 勤務先がわかる書類(在職証明書、雇用契約書の写しなど)を用意する
  • ☐ 印鑑が必要か、サインで手続きできるかを事前に確認する
  • ☐ キャッシュカードの受け取り方法(郵送先)を確認する

金融機関によって、必要な書類や外国籍の方の口座開設の条件は異なります。勤務先の確認書類を求められることもあるため、事前に支店へ問い合わせてから行くと二度手間を防げます。キャッシュカードは後日住所に郵送されることが多く、表札や郵便受けに本人の名前を出しておかないと届かない場合があります。

3〜7日目:携帯電話の契約

  • ☐ 在留カードと、支払いに使う口座のキャッシュカードまたは通帳を持参する
  • ☐ 在留期間の残りによって契約できるプランが限られないか確認する
  • ☐ 料金プランと解約の条件を、本人が理解できる言語で説明する

携帯電話は、契約内容を十分に理解しないまま高額なプランや端末の分割払いを組んでしまうトラブルが起きやすい手続きです。本人の使い方に合ったプランか、支援担当者も一緒に確認しましょう。

1〜2週間:生活オリエンテーションとその他の手続き

  • ☐ 生活オリエンテーションを実施する(ゴミの出し方、交通ルール、医療機関のかかり方、災害時の行動など)
  • ☐ 給与の振込口座を受入れ企業に登録する
  • ☐ 社会保険の加入手続きが済んでいるか受入れ企業に確認する
  • ☐ 近くの病院、スーパー、役所、最寄り駅の場所を一緒に確認する
  • ☐ 困ったときの相談窓口を伝える

生活オリエンテーションで伝えたい住まいのルールは、生活オリエンテーションで伝えたい住まいのルール|ゴミ出し・騒音・家賃の支払いで詳しく解説しています。

つまずきを防ぐために、入国前に決めておくこと

入国後の手続きがスムーズに進むかどうかは、入国前の準備でほぼ決まります。特に次の3つは、在留資格の審査を待っている間に済ませておきましょう。

  1. 住まいを確定させ、入国日に入居できる状態にしておく。鍵の受け取りと電気・水道・ガスの使用開始まで済ませておくと、入国当日から生活を始められます。ガスは開栓に立ち会いが必要なことが多いので、早めに予約しておきます。
  2. 役所・銀行・携帯ショップへの同行日程を決めておく。担当者と日程をあらかじめ押さえておけば、入国後の1週間で手続きを終えられます。
  3. 入国する空港を確認しておく。在留カードが空港で交付されるかどうかで、手続きの進み方が変わります。

審査中に進めておきたい準備は在留資格認定証明書の審査期間はどのくらい?待っている間に進める準備、住まいの手配の時期は特定技能の住居確保はいつから動く?入国日から逆算した物件手配のスケジュールで解説しています。

まとめ

  • 入国後の手続きは、住まい → 住居地の届出 → 銀行口座 → 携帯電話の順に進める
  • 住居地の届出は14日以内。ただし、届出が済むまで口座開設などが進まないため、入国後すぐに済ませる
  • 一時的な宿泊先では住居地の届出が難しく、住まいが決まっていないと手続き全体が止まる
  • 携帯電話を契約するまでの連絡手段を確保しておく
  • 住まいの確定と同行日程の調整は、入国前に済ませておく

窓口の手続きや必要書類は、自治体や金融機関、携帯電話会社によって異なります。事前に各窓口へ確認したうえで同行すると、入国後の手続きを短期間で終えられます。

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このガイドの運営者

不動産のイブキ(伊吹株式会社)。外国籍スタッフの住まいの手配を全国で行っています。制度は改正されることがあるため、手続きの最終確認は出入国在留管理庁などの公式情報もあわせてご確認ください。