外国籍スタッフが入国して寮や社宅に入居する初日は、長い移動のあとで疲れているうえ、見慣れない設備ばかりです。給湯器の使い方が分からずお湯が出ない、エアコンのリモコンの表示が読めない、夜になって食べるものがない、といったことが、入居初日によく起きます。
この記事では、入居の前日までに準備しておきたいことと、当日に部屋で説明したい設備、説明の進め方を解説します。入国直後の手続き全体の流れは入国直後の生活立ち上げチェックリスト|住居地の届出・口座・携帯の順番でまとめています。
結論:初日は「その夜に困らないこと」を優先し、説明は実物を動かしながら
入居初日は、寝る場所、食事、明かり、お湯、連絡手段の5つがそろっていることを優先します。細かい生活のルールまで一度に説明しても覚えきれないため、当日は最低限の設備の使い方に絞り、残りは翌日以降に分けて伝えましょう。
設備の説明は、口で説明するだけでなく、本人に実際に操作してもらいながら行い、写真つきの説明書を部屋に置いておくと、あとで困ったときに見返せます。
入居の前日までに準備しておくこと
| 項目 | 準備すること |
|---|---|
| 電気・水道 | 入居日から使えるよう手続きを済ませ、実際に電気がつくか、水が出るかを確認しておく |
| ガス | 開栓に立ち会いが必要なことが多い。入居日かその前に開栓を済ませ、お湯が出るかを確認する |
| 寝具・カーテン | 布団やシーツ、まくら、カーテンを用意しておく。カーテンがないと夜に外から見えてしまう |
| 当面の食料・日用品 | 水、簡単な食べ物、トイレットペーパー、ティッシュ、石けん、タオル、ゴミ袋など |
| インターネット | Wi-Fiが使えるようにしておく。携帯電話の契約がまだの人にとって、連絡手段になる |
| 鍵 | 本数を確認し、渡す本数と会社で保管する本数を決めておく |
| 部屋の記録 | 入居前の部屋の状態を写真で残しておく |
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当日に部屋で説明したい設備
| 設備 | 説明すること |
|---|---|
| 鍵・オートロック | 鍵のかけ方、オートロックの開け方、鍵をなくしたときの連絡先 |
| 給湯器・お風呂 | お湯の出し方、温度の変え方、お湯はりのボタン。お湯が出ないときに確認すること |
| エアコン | リモコンの冷房・暖房・電源のボタン。表示が日本語なので、シールなどで印をつけておくと分かりやすい |
| ガスコンロ・IH | 火のつけ方と消し方。使い終わったら火を消したか確かめること |
| 換気扇 | 料理のときやお風呂のあとに回すこと |
| ブレーカー | 電気が急に止まったときに見る場所と、戻し方 |
| 洗濯機 | 電源と水の出し方、洗剤を入れる場所、排水の確認 |
| トイレ | 流してよいのはトイレットペーパーだけであること |
| 郵便受け・ゴミ置き場 | 郵便受けの場所と開け方、ゴミ置き場の場所 |
| 非常時 | 非常口、消火器の場所、緊急のときの連絡先と119・110 |
火とガスの扱いは初日に必ず伝える
ガスコンロの火のつけっぱなしや、コンロの近くに物を置くこと、たこ足配線などは、火災の原因になります。母国と設備が違うこともあるため、入居初日に必ず伝えましょう。ガスのにおいがしたときは、火をつけず、窓を開けて、すぐに連絡するよう伝えておきます。火災を防ぐための注意点は外国籍スタッフの住まいの火災予防|たこ足配線・調理・たばこの注意点で解説しています。
説明の進め方
- 本人に操作してもらう。説明するだけでなく、本人に給湯器のボタンを押してもらう、エアコンをつけてもらうなど、実際に動かしてもらいます。
- 写真つきの説明書を部屋に置く。設備の写真に、本人の言語で操作の手順を書いた説明書を用意し、部屋の分かりやすい場所に置いておきます。
- 当日と翌日以降に分ける。当日は設備と非常時の対応に絞り、ゴミの出し方や生活のルールは翌日以降のオリエンテーションで伝えます。
- 周りを一緒に歩く。可能であれば、近くの店や駅、病院、ゴミ置き場の場所を一緒に歩いて確認します。
- ルームシェアでは、先に住んでいる人を紹介する。同居する人と顔を合わせ、共用部分の使い方を簡単に伝えます。
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その夜の連絡手段を確保しておく
入居初日は、まだ携帯電話の契約ができていないことがあります。部屋のWi-Fiでメッセージアプリが使えるようにしておく、緊急の連絡先を紙に書いて渡しておくなど、夜に困ったときに連絡できる手段を確保しておきましょう。携帯電話とネット回線の準備は携帯電話とネット回線の契約|入国直後に困らないための準備をご覧ください。
入居初日のチェックリスト
- ☐ 電気・水道が使え、ガスの開栓も済んでお湯が出ることを確認した
- ☐ 寝具、カーテン、当面の食料・日用品を用意した
- ☐ Wi-Fiが使えるようにした
- ☐ 入居前の部屋の状態を写真で記録した
- ☐ 鍵の本数を確認し、渡した本数を記録した
- ☐ 給湯器・エアコン・コンロ・ブレーカーなどの設備を、本人に操作してもらいながら説明した
- ☐ 火とガスの扱いと、非常時の連絡先を伝えた
- ☐ 写真つきの設備の説明書を部屋に置いた
- ☐ 緊急の連絡先を紙に書いて渡した
まとめ
- 入居初日は、寝る場所・食事・明かり・お湯・連絡手段の5つを優先してそろえる
- ガスの開栓は立ち会いが必要なことが多い。入居日までに済ませ、お湯が出るかを確認する
- 設備の説明は、本人に操作してもらいながら行い、写真つきの説明書を部屋に置く
- 当日は設備と非常時の対応に絞り、生活のルールは翌日以降に分けて伝える
- 携帯電話の契約前でも連絡できるよう、Wi-Fiと紙の連絡先を用意しておく
部屋の設備や準備の内容は、物件によって異なります。入居前に設備を確認し、それぞれの部屋に合った説明を用意してください。