段階2 在留資格の手続き

在留カードの見方|就労制限・在留期限・住所欄で確認すること

在留カードは、外国籍スタッフの在留資格や在留期限を確かめるための、最も基本的な書類です。採用のとき、在留期間を更新したとき、引っ越したとき、住まいの契約をするときなど、支援担当者が在留カードを確認する場面は何度もあります。

この記事では、在留カードの表面と裏面の見方を、支援担当者が確認すべき欄ごとに解説します。見落としやすい「在留期間の満了日」と「カードの有効期間」の違いや、2026年6月に始まった特定在留カードについてもまとめました。

結論:表面で「何ができて、いつまでいられるか」、裏面で「今の住所と手続きの状況」を見る

在留カードの表面では、在留資格、就労制限の有無、在留期間の満了日を確認します。本人が日本で何をして働けるのか、いつまで日本にいられるのかが分かります。

裏面では、引っ越したあとの住居地と、資格外活動の許可、在留期間の更新などを申請中かどうかを確認します。表面だけを見て、裏面の記載を見落とさないよう注意しましょう。

表面で確認すること

欄 確認すること
氏名・生年月日・国籍 パスポートや雇用契約書の記載と一致しているか
住居地 カードを受け取った時点の住所。引っ越したあとの住所は裏面に書かれる
在留資格 「特定技能1号」「技術・人文知識・国際業務」「永住者」など
就労制限の有無 「就労制限なし」「在留資格に基づく就労活動のみ可」「指定書により指定された就労活動のみ可」「就労不可」など
在留期間(満了日) 日本に在留できる期間と、その期間が終わる日
このカードは○年○月○日まで有効です カードそのものの有効期間
番号 カードの番号。失効していないかの照会に使う

就労制限の欄の読み方

「就労制限なし」は、仕事の内容に制限がなく、日本人と同じように働けることを表します。「在留資格に基づく就労活動のみ可」は、その在留資格で認められた範囲の仕事だけができるという意味です。「指定書により指定された就労活動のみ可」と書かれている場合は、パスポートに付いている指定書で、働ける内容を確認する必要があります。「就労不可」の人は、裏面の資格外活動許可がなければ働けません。

「在留期間の満了日」と「カードの有効期間」は別物

在留カードには、在留期間の満了日と、カードそのものの有効期間の2つの日付があります。在留できる期限を確かめるときは「在留期間(満了日)」の欄を見ましょう。たとえば永住者は在留期間に期限がありませんが、カードには有効期間があり、期限までにカードの更新が必要です。

裏面で確認すること

欄 確認すること
住居地記載欄 引っ越して転入届などを出すと、新しい住所と届出の日が書かれる。一番下の記載が今の住所
資格外活動許可欄 留学や家族滞在の人がアルバイトをするための許可。「原則週28時間以内」などの条件も書かれる
在留期間更新等許可申請欄 在留期間の更新や在留資格の変更を申請すると、「申請中」と記載される

「申請中」の記載は住まいの手続きでも役に立つ

在留期間の満了日が近いと、賃貸の入居審査で慎重に見られることがあります。そのようなとき、裏面に更新の「申請中」の記載があれば、更新の手続きを進めていることを説明する材料になります。入居審査で見られる点は外国籍の方の入居審査で必要な書類と、審査に通りやすくする準備で解説しています。

満了日までに更新を申請していれば、審査中に満了日を過ぎても、一定の期間は在留を続けられます。更新の流れは特定技能1号の在留期間更新|必要書類と早めに準備したいことをご覧ください。

2026年6月に始まった特定在留カード

2026年6月14日から、在留カードとマイナンバーカードの機能を1枚にまとめた「特定在留カード」の運用が始まりました。希望する人は、地方出入国在留管理局や市区町村の窓口で申請できます。市区町村では、転入届などの住居地の届出と同時に申請することもできます。

特定在留カードを持っている人と、従来の在留カードとマイナンバーカードを別々に持っている人が、しばらく混在することになります。本人がどちらのカードを持っているかを確認しておきましょう。なお、特定在留カードにしても、住居地の届出は市区町村、在留の手続きは地方出入国在留管理局で行う点は変わりません。

在留カードを確認するときの注意点

  • 原本で確認する。コピーでは偽造を見抜けないことがあります。出入国在留管理庁の読取アプリや、番号の失効情報の照会も活用しましょう。派遣での確認の手順は派遣で外国籍スタッフを受け入れるときの在留資格の確認|働ける範囲と注意点で解説しています。
  • 表面と裏面の両方を確認・保管する。写しを取るときは、裏面の住居地や資格外活動許可の欄も忘れずに残します。
  • 更新や引っ越しのたびに確認し直す。在留期間を更新したり、住所が変わったりしたら、新しい内容を確認して記録を更新します。住所変更の手続きは住所が変わったときの届出まとめ|在留カード・住民票・勤務先でまとめています。
  • カードは本人に返す。在留カードは常に携帯することが法律で求められている書類です。会社が預かったままにすることは避けましょう。

まとめ

  • 表面では在留資格、就労制限の有無、在留期間の満了日を確認する
  • 在留期間の満了日と、カードそのものの有効期間は別の日付。在留できる期限は満了日で見る
  • 裏面では、今の住所、資格外活動許可、更新などの「申請中」の記載を確認する
  • 2026年6月から、マイナンバーカードと一体になった特定在留カードの運用が始まった
  • 確認は原本で、表面と裏面の両方を。カードは本人に返し、更新や引っ越しのたびに確認し直す

在留カードの様式や記載事項は変わることがあります。最新の情報は、出入国在留管理庁のウェブサイトでご確認ください。

次の段階 3. 住まいの確保

このガイドの運営者

不動産のイブキ(伊吹株式会社)。外国籍スタッフの住まいの手配を全国で行っています。制度は改正されることがあるため、手続きの最終確認は出入国在留管理庁などの公式情報もあわせてご確認ください。