段階3 住まいの確保

保証会社の審査に落ちたときの対処法|外国籍スタッフの部屋探し

外国籍スタッフの部屋探しで、気に入った物件が見つかったのに、家賃保証会社の審査で断られてしまうことがあります。審査に落ちた理由は教えてもらえないことが多く、同じ条件のまま別の物件に申し込んで、また落ちてしまうこともあります。

この記事では、保証会社の審査に落ちやすい理由と、落ちたあとに打てる手を順番に解説します。申込み前の書類の準備については、外国籍の方の入居審査で必要な書類と、審査に通りやすくする準備をあわせてご覧ください。

結論:同じ条件で申し込み直さず、条件のどれかを変える

審査に落ちたあとは、保証会社・契約の名義・家賃・時期のどれかを変えて申し込み直すのが基本です。同じ人が、同じ収入で、同じ保証会社に申し込めば、結果は変わりにくいからです。

特に効果が大きいのは、受入れ企業が借主となる法人契約(借上げ社宅)への切り替えと、別の保証会社を使える物件への変更です。入居を急いでいる場合は、この2つから検討しましょう。

審査に落ちやすい主な理由

理由 よくある状況
在留期間の残りが短い 在留カードの満了日が、賃貸借契約の期間より前に来る
家賃に対して収入が少ない 入社前や来日直後で収入の実績がない。家賃が月収に対して高い
過去の支払いの記録 携帯電話の端末代やクレジットカードの支払いが遅れたことがある
緊急連絡先がない 日本国内に、日本語で連絡が取れる緊急連絡先がいない
勤務先が確認できない 勤務先への在籍確認がとれない。書類に不備がある

審査の結果は理由まで開示されないのが一般的ですが、不動産会社を通じて聞くと、「収入の面」「在留期間の面」など、ある程度の手がかりをもらえることがあります。次の手を選ぶために、分かる範囲で確認しておきましょう。

保証会社の種類で審査の見方が違う

家賃保証会社は、大きく分けて次の3つの種類があり、審査で見るものが異なります。

種類 主な特徴
信販系 クレジットカード会社などが運営。クレジットや分割払いの支払い記録を参照することがある
協会系 業界団体に加盟する保証会社。加盟会社の間で家賃の滞納の記録を共有している
独立系 上のどちらにも当てはまらない保証会社。独自の基準で審査する

たとえば、携帯電話の端末代の支払いが遅れたことがある人は、信販系の審査では不利になりやすい一方、別の種類の保証会社なら通ることがあります。外国籍の方の保証に力を入れている保証会社もあるため、物件ごとにどの保証会社が使えるかを確認しましょう。

審査に落ちたあとに打てる手

1. 法人契約(借上げ社宅)に切り替える

受入れ企業が借主になると、審査を受けるのは会社になります。会社の経営状況に問題がなければ、本人の在留期間や収入の実績に左右されにくくなり、選べる物件の幅も広がります。借上げ社宅と本人契約の違いは借上げ社宅と本人契約、どちらを選ぶ?費用・手間・退去時の違いで整理しています。

2. 別の保証会社を使える物件に変える

物件によっては、指定の保証会社が1社だけのこともあれば、2〜3社から選べることもあります。落ちた保証会社と種類の違う保証会社を使える物件を探すと、通る可能性があります。

3. 家賃を下げる

収入に対して家賃が高いことが理由なら、家賃を下げた物件で申し込み直します。共益費を含めた月々の負担が、収入に見合っているかを見直しましょう。

4. 緊急連絡先を会社が引き受ける

日本国内に日本語の通じる緊急連絡先がいないことは、審査で不安材料になります。受入れ企業や支援担当者が緊急連絡先を引き受け、入居後も連絡窓口になることを伝えると、審査が通りやすくなることがあります。

5. 在留期間を更新してから申し込む

在留期間の残りが短いことが理由なら、更新の許可が出て新しい在留カードを受け取ってから申し込むのも一つの方法です。更新の時期は特定技能1号の在留期間更新|必要書類と早めに準備したいことで確認できます。

6. 外国籍の方の入居に慣れた不動産会社に相談する

外国籍の方の入居を受け入れている物件や、審査に通りやすい保証会社を知っている不動産会社に相談すると、申し込んでは落ちる、を繰り返さずに済みます。

2025年10月から、保証の仕組みも変わり始めている

2025年10月1日に施行された改正住宅セーフティネット法では、住まい探しに困りやすい人の家賃債務保証を原則断らないなどの基準を満たす保証会社を、国土交通大臣が認定する仕組みが設けられました。緊急連絡先を親族などの個人に限らないことも、認定の基準の一つです。地域の居住支援法人は、こうした制度も含めて住まい探しの相談に応じています。

入居を急いでいるときは

審査に落ちたことで、入国日や入社日に住まいが間に合わなくなりそうなときは、一時的な宿泊先も考えておく必要があります。宿泊先の選び方は入国日に住まいが間に合わないとき|一時的な宿泊先の選び方と注意点で解説しています。

次の物件の申込みでは、在留カード、勤務先の証明、収入の証明、緊急連絡先などを最初からそろえて出すと、審査の日数を短くできます。

まとめ

  • 審査に落ちたら、同じ条件で申し込み直さず、保証会社・名義・家賃・時期のどれかを変える
  • 落ちやすい理由は、在留期間の残り、収入と家賃のバランス、過去の支払いの記録、緊急連絡先、勤務先の確認
  • 保証会社は信販系・協会系・独立系で審査の見方が違う。種類の違う保証会社を使える物件を探す
  • 効果が大きいのは、法人契約への切り替えと、緊急連絡先を会社が引き受けること
  • 2025年10月の改正住宅セーフティネット法で、保証を原則断らない保証会社を認定する仕組みができた

保証会社の審査の基準は、会社ごとに異なり、公開されていません。具体的な物件や保証会社については、不動産会社に相談しながら進めてください。

次の段階 4. 入国・生活の立ち上げ

このガイドの運営者

不動産のイブキ(伊吹株式会社)。外国籍スタッフの住まいの手配を全国で行っています。制度は改正されることがあるため、手続きの最終確認は出入国在留管理庁などの公式情報もあわせてご確認ください。